遺伝情報はATCGの4つの塩基からなるが、タンパク質に翻訳されるときに、タンパク質を構成する20のアミノ酸にどうやって暗号を使っているのか、という話。
本の中では、よくあるをどうにかこうにかして20にあてはめようとしたけど云々、という話。
現在の生物学の教科書では、3つ組でひとつのアミノ酸になる。
64の3つ組のうち、3つは終止コドンである。
これも教科書にはよく書いてある話だが、3つ組のうち末尾の塩基が変異によって変わっても、アミノ酸が変化することはない場合が多い。
ということで「ゆらぎ」とか言われる。(GC*はAlaみたいな)
今日は、頭の塩基または2番目の塩基が変わったらどうか、という話になった。
末尾の変異がUCとAGですでに傾向が分かれていて、上のコドン表をもとに、1番目、2番目の塩基の変異によって、まあ、そうだな、アミノ酸がminus、plus、noncharge、nonpolarで分類したとして、同じ分類のものはアミノ酸の性質が近くて変異の影響が少ないから同一視できるとすると、各カテゴリーに登場するアミノ酸の数は
となる。
縦(列)に見ると、UCではすべて1種類のアミノ酸しか登場しない。
ということで、この分類では、2番目の塩基が強いアミノ酸決定力があるのだろう。
1番目、2番目、3番目それぞれで塩基が違ったらx点、みたいにスコア化していろいろできそうだ。
話はちょっと変わって
64個のtRNAがあって、それを20個のARSがコドンとアミノ酸を認識してタンパク質をつらつらつなげているようだが、GARSがおかしくなってシャルコー・マリー・トゥースという病気がおきるらしい。神経はまだ講義が始まってない。
The Role of Aminoacyl-tRNA Synthetases in Genetic Diseases
グリシンがうまく使えなくなっても生きることはできるらしい。
けど、なぜ神経系にだけ影響が出ているのか、グリシンをたくさん使っているコラーゲンは問題ないのか、とかいろいろ不思議だ。