浮腫(担当KY)

62F
両側下腿浮腫
毛細血管静水圧
血漿膠質浸透圧
間質静水圧
間質膠質浸透圧
血管透過性

問診
BMI 38
O:数週間前から
T:朝軽いが、夕方ひどい
押したら痕がのこる
息切れなしだが、階段昇降で息切れと胸痛あり
先行感染なし
下痢なし
食事良好
学校の先生
喫煙なし(20年前に20年*数本)
飲酒なし

既往歴:長期の高血圧だが、薬物管理良好
内服薬:降圧薬(チアジド系)、βブロッカー、CCB

身体診察
BMI 38 BT 36.5 BP 130/80 PR 84 RR 16
頭頸部:n.p. 以前から著変のない甲状腺腫(良性所見)。頚静脈は評価不能
心:S1(→)S2(→)S3(-)S4(+)
肺:清、左右差なし
腹部:腫瘤なし。肝脾触知しない。CVA叩打痛(-)
神経:n.p.
pitting edema

プロブレムリスト
#pitting edema
#HT
#S4 heart sound
#労作時息切れ、胸痛
#obesity


DDx
systemic
心不全
肝不全
ネフローゼ
アナフィラキシー
IE
PE
肺高血圧症
SAS(心疾患のリスクになる)

local
リンパ浮腫
DVT
下肢静脈瘤
蜂窩織炎
腫瘍

検査
BUN 15 mg/dl Cre 0.9 mg/dl Alb/Cre 5
AST 22 IU/l ALT 24 IU/l ALP 164 IU/l LDH 150 IU/l Alb 4.5 g/dl PT 10sec

ECGでの、右心房負荷所見51%/86%
肺動脈圧 40mmHg 肺高血圧症の感度と特異度 79%~100%/60~98%

この時点で、PE、肺高血圧症、下肢静脈瘤が残っている。

D-dimerは(-)だった。
SnNOutから、PEを除外すると、肺高血圧症と下肢静脈瘤がのこる。

特発性肺高血圧症の確定診断は、右心カテーテルのみ。
この検査をやる?

右心カテーテル拒否
1マイル歩いても息切れしない。
浮腫がきつくなるのは長時間歩いたとき。

下肢静脈瘤?
下腿エコー 84%/88% (LR+=7) で陽性
弾性ストッキングで症状改善


64F
右腕浮腫、発赤、疼痛
乳房切除後、長期に渡り浮腫。2日前より症状出現。
右乳癌で切除、化学放射線療法。術後化学療法TAM。
リンパ浮腫が皮膚感染症の温床。
癌既往、TAM、放射線治療瘢痕。
蜂窩織炎、丹毒
DVT
 
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