真面目に出席することがどうこう

男女差がどうこうというつもりではありません。統計学の勉強です。
 
講義を受けたり映画を見たりしたあと、その内容について議論するというカリキュラムがあるのだが、これに出席していたのは100人(以上いたけど詳しい人数不明)のうち9人だった。そしてその出席者は9人とも男性だった。
100人中、男性は80人、女性は20人として、これは女性の出席率がちょっと低いのではないかという疑問をもった。
別に映画鑑賞の講義なのに女性が一人もいなくて、公式カリキュラムで女性と映画がみられるという千載一遇のチャンスを逃したからとかそういうことではない。そういうことではない。
大事なことなので二回言いました。
 
男性m=\{m_1, \dots, m_{80}\}、女性f=\{f_1, \dots, f_{20}\}の各学生が、確率p_{\{m,f\}}でランダムに出席すると仮定すると、二項検定から95%信頼区間が計算できる。

# 女性
 binom.test(0, 20, 1)$conf.int
[1] 0.0000000 0.1684335
attr(,"conf.level")
[1] 0.95
# 男性
binom.test(9, 80, 1)$conf.int
[1] 0.05275151 0.20284659
attr(,"conf.level")
[1] 0.95

95%信頼区間はかぶっているので、統計学的に有意ではない。
出席するやる気について差があるとは言えない。
 
フィッシャーの正確確率検定を考えると

mat <- matrix(c(0, 9, 20, 71), nr=2)
fisher.test(mat)
        Fisher's Exact Test for Count Data

data:  mat 
p-value = 0.1978
alternative hypothesis: true odds ratio is not equal to 1 
95 percent confidence interval:
 0.000000 1.988363 
sample estimates:
odds ratio 
         0