ハロー!!ご注文は留学ですか??モザイク

忍が通訳者を目指したように、ココアが街の国際バリスタ弁護士を目指したように、オレも街の国際バイオインマティシャン医師を目指そうと思ったけどスタートラインにすら立てなかった話。
 
結論から言えば原因は
英語
モチベーション
お金
 
昨今は留学でググれば大量に留学に出てくるので、昔に比べると情報ではあまり困らないと思う。
文理限らず、先人たちのブログを参考に情報集めに勤しんで、英語力の工場、志望動機書や履歴書の作成、お金集めに奔走したらいいと思う。自分はいずれもグダグダだったので最終的にこういう結果となった。慢心、環境の違い
 
英語については留学といえばTOEFL、というのが一般的に思われるが、イギリスやオーストラリアを中心に、ぶっちゃけどの国でも通用するIELTS という試験がある。IELTS 自体は日本以外では主流で、10年前には日本語の対策テキストなんどほとんどなかったようだが、いまでは日本語参考書はかなり増えているし、IELTS 対策専用の英会話講座もあるようなのでなんとかなる人はたぶんなんとかなる。
自分は「まあ受験英語の精鋭だったしなんとかなるっしょ」という慢心で出願ギリギリとなる受験まで引っ張ったあげく、必要なスコアに届いていないという慢心っぷりを見せつけた。
某模試でL5.0/R6.0/W5.0/S5.5/A5.5 で、本番でL6.0/R8.5/W5.5/S6.0/A6.5 と、出願先が要求するL7.0/R6.5/W7.0/S7.0/A7.0 に全く届いていない状況で、「まあ業績()が他人よりあるからいけるっしょ」という慢心で見事に落ちた。
 
そもそもどこに出願したかというと、街の国際バイオインマティシャン医師を目指そうと思って、かつ元師匠にかなり煽られたということもあってこちらに出願した。街の国際バリスタ弁護士を目指して、といえば聞こえがいいが、本音を言うとカレンのユニオンジャックパーカーを着てイギリスを闊歩したいとか、ごちうさっぽい世界観の国に行ってみたいという不純な動機しかなく、ちまたに溢れる「留学します(た)」ブログから見ると本当にモチベーションに疑問があった。
本来ならば学会で留学先のPIを狙い撃ちで話しかけに行くとか、実際に研究室を訪問するとか、そういうのが重要である。言い訳をすると時間がないので、履歴書を作って興味のある分野の研究室を絞ってメール連絡したけど、ぶっちゃけ極東からのメールに返事してくれたのは半分くらい。それでも、業績()的には行ける自信(今となっては慢心でしかない)があったから、実際に返事のあった一部のPIからは「まあ君すごそうだから出願してくれたらたぶんいいとこいくんじゃない?」的なメールもいただいたけど、結果はこうである。
 
その他にはお金のかからない国としてドイツやフランスなども見て、出身大学がゲノム研究で提携しはじめたというこちらも出願した。こちらは街の国際バイオインマティシャン医師系統の研究室はあまり出願するような人が多くなく、履歴書を送った時点で向こうはちょっとノリ気だったみたいで、skype でインタビューまで行ったけれども、ここが本当に鬼門で、IELTS でスピーキング6.0 の自分は「あぅあぅあ…」みたいな感じになって結局落ちた。
 
というのが英語とモチベーションの問題。
 
お金というのは、実際に留学しようとするとお金がかかる。奨学金など確保するのが海外留学の入試試験、とか言われるくらい、留学に際して資金確保するのは重要である。
日本で言うところの奨学金()は実際には貸付であって借金のことである。ここで言う奨学金は本当に給付で、返さなくてもいいやつ。
海外留学にあたって資金獲得するには、海外の奨学金を取るか、日本の奨学金を取るか、のどちらかである。自分は国内でのD進のためもともと貯蓄はしていたけれども、それでも数十万単位の話で、海外留学するとなると学費400万/年、生活費で200万/年くらい概算でかかる。上のサンガーというかケンブリッジでいうと、EU圏内の人ならば年間130万の学費だが、それ以外だと340万だった。国外の人が高いのはまあわかるとして、じゃあそのための資金を奨学金で賄おう、と思って日本の奨学金を調べるわけだが、これが多くの場合、

応募時に、日本の大学の大学院修士課程もしくは博士課程に在学している者

というのがほとんどで、この場合、自分のように一度働いていてその後応募するというのはそもそも資格がないわけである。正直なところ、大学院修士課程もしくは博士課程に在学している者よりかは業績()があると思っていたし、そういう人たちと履歴書上では負けない、という慢心があった。
とはいっても、上のような資格がなくても応募できる奨学金というものもあって、船井情報科学振興財団奨学金は正直言って、ぼくがかんがえたさいきょうのしょうがくきん、というくらいに最強だった。出願資格が何も制限がない上に、授業料保険料フルカバー、渡航費準備費もかなり賄われる、というものである。上の応募資格がいる奨学金のほとんどが、月額20万とか最大200−300万とかいう、海外と比べると正直クsうわ何をするやめろささやかな額であるなか、破格の支給額である。もともとは工学情報系向けだったが、MBAや生物科学系にも手を伸ばし始めたっぽいので、いままでの受賞者を見ているとぶっちゃけ経歴と業績()で圧倒できると思っていた。二次面接は東京(旅費あり)だったので、帰りのアキバでUDXに寄って展示を見て帰ろうとウキウキしていたところに、まさかの一次書類選考落ち(慢心)という取らぬたぬきを演じて見せてくれた。
 
一番の資金源として期待していた奨学金が落ちた(慢心)ということもあって、もともと志望していたところに対するモチベーションが完全に低下し、お金の要らない留学先を探して別のところも打診したけど落ちた(慢心)ため、かなり早い段階でオレのライフはもう0であった。
 
落ちた原因として実は最上位に来るのではないかという業績(慢心)だが、学部の卒業研究や修士論文が存在しない私の出身学科としては、「一報でも筆頭論文があればこれで勝つる!!」という某教授のお言葉を信じていろいろ頑張ってきた。じゃあお前そこまで言うならどんだけ業績()あったの? と聞かれれば、1点くらいの分子生物学系統の雑誌に完全に統計解析系の内容の論文が筆頭で1本、10点くらいの臨床系の雑誌に、NGSから得られるデータの解析に携わって3本あった、という程度である。社会復帰してからアカデミックな業績があったかというとこれまた臨床系の人のデータ解析をして数本査読にかかっているくらいで、新たな業績はない。結局今まで通りアニメ見てブログ更新と声優統計に寄稿しているだけで、アカデミックな活動はまったくしていなかったのは本当に慢心、そして環境の違いである。
 
結局、国内のいままでいたところにしか合格しなかったので、そのままたぶんそこへ行くということで話が進んでいるが、これまた授業料とか生活費が必要で、自分でなんとかしなければならないのだが、これまた別の国内奨学金(月30万)に「業績があr(ry」という慢心たっぷりで出願したら、これまた一次書類選考から落とされたわけで、これで学費と生活費のためにバイト生活突入なわけである。
理系のほかの学部からしたら、夜勤コンビニ時給1000円だとか、家庭教師時給1500円とかよりかははるかに高い金額でバイトができるけれども、それはそれで時間を取られることに変わりはないわけである。
とはいうものの、自分の立場はそこまで崖っぷちではない。というのも、やはり働き口があるから。けどそれも、○億円の保険をかけて働くというのもまあ現代の流れだから仕方ないけど。それで学位をとれなかったら、まあ、自己責任だし、と言われるのがオチなんだろうが、ひとまず、一連の出願で、自分が思っているほど自分はそんなに選考に残れるような魅力的な人材ではなかった、ということが認識できたし、今まで以上に慎ましくD進して、進捗どうですか!?という問にバッチリです、と答えたい。