術中に麻薬を使っても術後鎮痛にはあまり効果がないのかもしれない

読んだ。

www.ncbi.nlm.nih.gov

術中麻薬を使う群と使わない群で、術後の鎮痛効果をNRSで比較したメタアナリシス。

副次評価としてPONVの発生率を比較している。

術中に麻薬を使わないのがよくわからないのでよくわからない内容だった。術中に麻薬を使う群は、基本はレミフェンタニルで、ほかはフェンタニルやアフェンタニル、スフェンタニルなど。対照は生食やNoneなど。本当にこんなので術中管理できるのか、レミフェンタニルしか使ったことがないのでよくわからなかった。手術内容は扁桃腺摘出、婦人科手術、腹部外科などそこそこの侵襲があると思われる手術。

結局術後鎮痛にモルヒネフェンタニルのivPCAを使っている。

PONVの発生率は麻薬使用で24%、未使用で19%だった。上記のような手術ならば(海外ならば)術後すぐに退院という流れなので、PONVの発生は入院期間を延長するので医療経済的によくないので減った方がよさそうだが、大手術で1週間くらい入院するなら術中麻薬漬けにしてしまうなあと思った。

 レミフェンタニルフェンタニル半減期を考えると、持続投与されないと術後鎮痛には効果がないのは当然だと思うが。。。