2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

行列演算だから速いだろうと油断してはいけない

回帰分析の最小二乗法による係数の推定は で求められる。ここで、標本数、パラメータ数 とすると である。 普通に演算すると、 に をかけて をかける、という順番だが、 として先に と をかけて としてから にかけるのが高速である。 20180607追記 スーパー…

ホーム&アウェー方式のアウェーゴールは妥当なのか

チャンピオンズリーグを見ていた。 CL というか本拠地があってホームでもアウェーでも試合を行うタイプのスポーツにあるのが、先に言ったホームとアウェーで戦い方というか試合に影響する部分が大きい、ということである。 サッカーは特にホーム&アウェーの…

ギブスサンプリング

Metropolis-Hastings サンプリングをやったので、ギブスサンプリングをやってみる。 ある変数 について、 番目を取り除いた を ( 番目が抜けている) で順次サンプリングして、その値を入れなおしてまたサンプリングする、を について行う。 結局、あるひと…

ものすごいわかりやすかったKullback-Leibler divergence

情報量を と置くと、 単調に減少する ふたつの分布が独立ならば、加算的に扱える というので、 と書いておく。 符号化してその平均長を考えると はエントロピーである。 さてここで、 はわからないけど、理論的にこれならば、上のエントロピーが成り立つ。し…

線形回帰の最小二乗法をベクトル偏微分で解く

の最小化を偏微分で求めるが、ベクトル演算とベクトル微分が「これは知ってて当然でしょ」という感じでさっくり飛ばされることが多いのでしつこいくらいにひとつずつやる。下準備 微分されるベクトル変数は, 係数のベクトルは とする。基本的に または とか…

DNA型が一致しないときに突然変異ということで一致判定できるか

こんな記事を見かけた。 http://www.yomiuri.co.jp/national/20180511-OYT1T50044.html 判例 平成29(あ)882 困惑している人が多い。 意外と知られていない知識「突然変異によるDNA型の変化はまれにある」裁判での逆転有罪の科学的根拠に驚きの声 - Togetter …

Rmd をコマンドでrender したい

rmarkdown を使っているとき、Rstudio ならknitr ボタン、コマンドならrender でRmd ファイルがコンパイルされる。 昔、同僚が「R を開かずにコマンドでrender したいすっね〜」って言っていたのでワンライナーで自作してあげたのだが、いまさらながら自分も…