Winner Take All Strategy

インなんたらさんにくぎゅぅが出ていたハァハァ。

神経科学の学生発表がありました。
どの班も手の込んだスライドを作っていて、試験に向けていい復習になった。
学生からの質問も例年に比べて活発で、教官方は非常に満足しておられたっぽい。
 
自分の班は注意の神経メカニズムだった。
数あるもののなかからどうやってあるひとつのものに注意を向けるか
その神経メカニズムについて。
まあなんやかんやあるけど、側方抑制で刺激が伝わっていくときに、フィードバックがかかることで、ちょっとの刺激の差でも何回かフィードバックするうちにそのちょっと大きい刺激だけが際立ってくるよ、という話。
一次元的にニューロンがn個一列に並んで、円状になっているものとする。
k番目のニューロンに1の大きさの刺激が入って、次のニューロンにはそのまま興奮性信号を送る。
k-1番目とk+1番目の次のニューロンには、x倍の抑制性信号を送る。
信号を受け取ったニューロンは、y倍のフィードバック信号を前シナプスに返す。
これをfb回繰り返す。
ただし、thresholdを越えない刺激がはいったらニューロンは活動しない。

x<- 0.8 #抑制性信号の大きさ
y<- 0.2 #フィードバックの大きさ
n<- 30 #並んでいるニューロン数
fb<- 5 #フィードバック回数
threshold<- 0.3 #閾値
a<- bef<- rep(1,n) #全部大きさ1の刺激がはいる
a[14]<- 1.5 #14番目だけ大きさ1.5
for(t in 1:fb){
 a[1]<- a[1]+(a[1]-x*a[2]-x*a[n])*y
  for(i in 2:(n-1)){
  a[i]<- a[i]+(a[i]-x*a[i+1]-x*a[i-1])*y
  }
   a[n]<- a[n]+(a[n]-x*a[1]-x*a[n-1])*y
    for(k in 1:n){
     if(a[k]<=threshold){
     a[k]<- 0
     }
    }
}
par(mfcol=c(1,2))
plot(bef,type="l",xlab="",ylab="")
plot(a,type="l",xlab="",ylab="")


左は一回目の刺激入力。
右はfb回フィードバック後の刺激の大きさ。