ペットボトルに水をいれ、底に近い部分に小さな穴をあける。穴からの高さを測っておき、最初の高さ(11cm)から1cmごとに水面が低下する時間を測定する。
データは以下の通り。
torricelli <- rbind(c(180, 147, 121, 101, 84, 68, 54, 42, 29, 17, 7), c(181, 147, 121, 101, 83, 68, 53, 42, 28, 17, 6), c(179, 147, 121, 102, 84, 67, 54, 41, 30, 18, 7), c(179, 146, 120, 100, 83, 68, 53, 41, 28, 17, 6), c(180, 146, 121, 101, 84, 68, 54, 41, 30, 18, 7), c(179, 146, 120, 101, 83, 67, 54, 41, 29, 17, 6))
:水が流出し始めてからの時間
:ペットボトルの穴から上の水の高さ
:ペットボトルの中の水の体積
:穴から流出する水の体積速度
とすると、体積変化
ペットボトルの断面積をとすると、であり、
と書き換えられる。
体積速度は、水がたくさんあれば速く、少なければ遅いであろう。体積は高さで関連付けられるから、簡単に
(は定数)
という関係が成り立つとし、とおきなおせば
両辺の対数をとると
という直線が引ける。が、実際のデータは直線っぽくない。
実際のデータとちょっと異なるので、トリチェリの定理
を使ってみる。
穴の面積がとすると
となり、とおくと、微分方程式は
高さを乗すれば、もっとそれらしい直線になる。