1年生存率と5年生存率

MikuHatsune2014-08-11

各年代の年間死亡率を考えると、高齢者で死亡率が高くなるのは当たり前だが、5年生存率に換算すると悪性腫瘍とかそういう疾患を持ってて治療している場合と対して変わらないよね?という話を聞いた。
データをもらったのでプロットしてみる。
 
単調に増加する指数関数でモデル当てはめしたかったけどうまくいかなかったしロジスティクスでごまかした。
0歳あたりの新生児はちょっとだけ死亡率が高いけれども、y軸の尺のせいで潰れている。70歳くらいから指数関数的に減少する。

 
80歳くらいで5年生存率が80%くらい。70歳くらいから指数関数的に生存率が減少する(当たり前)。
乳癌や前立腺癌、胃癌や大腸癌のStage IIくらいまでなら5年生存率は70%とかあった気がする。このあたりの疾患は低侵襲な腹腔鏡手術による根治が見込めて、75歳以上の超高齢者を対象にした試験もあるようだが、肺癌や膵癌は1年生存率からして10%以下で、それで75歳以上を対象にした試験はあるかもしれないけど不勉強なので見てない。

age	death	death_per_100k
0	4102	72.3
5	655	10.4
10	590	9.6
15	1802	28
20	3370	44.5
25	4170	50.7
30	5952	59.6
35	7469	81.3
40	10238	128.5
45	15754	201.6
50	28964	316.5
55	49579	474.9
60	62258	720
65	80829	1045.2
70	120825	1729.3
75	159362	2953
80	174185	4895.9
85	165385	8626.9
90	127573	14694.7
95	50503	22969.8
100	9578	35655.2
library(drc)
d1 <- drm(dat$death_per_100k/100000 ~ dat$age, fct=LL.4(fixed=c(NA, NA, 1, NA)))

# 信頼区間
x <- seq(0, 100, 1)
p1 <- predict(d1, data.frame(x), interval="confidence")
plot(dat$age, dat$death_per_100k/100000, xlab="Age", ylab="Mortality rate per year", pch=16, xaxp=c(0, 100, 10))
lines(x, p1[, "Prediction"], lwd=3)

# 5年生存率
d5 <- (1-dat$death_per_100k/100000)^5
plot(dat$age, d5, type="o", xlab="Age", ylab="5-year survival", pch=16, xaxp=c(0, 100, 10), lwd=3)