下腿浮腫(担当AY)

40F
下腿腫脹
 
鑑別
病態が浮腫のもの
心不全
肝硬変など肝不全
甲状腺機能低下症
甲状腺機能亢進症
 
病態が灌流障害のもの
抗リン脂質抗体症候群血栓傾向)
悪性腫瘍、特に女性器腫瘍
脂肪肉腫(頻度は低い、特に中年男性)
DVT
フィラリア、リンパ水腫
 
病態が炎症のもの
虫刺され
外傷
感染
 
問診
O:最近
R:両側の下腿腫脹
S:左の方がきつい
T:ずっと腫れてる
既往歴子宮筋腫でHRT、3年前
家族歴特になし
そして強い痛み
酒、たばこはしない
服用薬なし
他に、軽い下腹部痛
肥満気味
 
身体所見
BP 120/90 HR 64
左下肢は高度に腫脹
腹部雑音はなし
触診で、下腹部に手拳大の触知
 
血液検査
WBC 5900 RBC 317 Plt 173000 APTT 29.3 FDP 22 D-dimer 17.5 LDH 282 CRP 0.5 TP 5.1 ALB 3.3
 
CTの結果、卵巣腫瘍による下腿血管圧排が判明した。
加えて、血栓の存在も確認。
血栓が存在する場合、DVTの危険性を考え肺撮影
 
卵巣腫瘍
CA125マーカー
 
non pittingかpittingか
甲状腺機能障害か浮腫か
TPが骨髄線維症であがる→グロブリンのせい。ALBは下がる
 
抗リン脂質抗体症候群
血小板が下がるのに出血傾向にならない
血栓傾向
習慣性流産
 
下腿浮腫のとき、DVTの頻度が高い
エコーなどの非侵襲的検査で、まずDVTの鑑別を
 
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