読んだ。
INTENSIVIST VOL.1NO.4 2009 (特集:不整脈)
- 作者:藤谷茂樹
- 出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル
- 発売日: 2009/11/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
不整脈治療はCAST試験の前と後で変わる、というまえがきで始まる。
www.ncbi.nlm.nih.gov
不整脈治療を抗不整脈薬ですると、逆に予後が悪い、という話で、それならば不整脈治療はいったいどうすればいいんだ、という話になる。
本書は心房細動と、心室性不整脈に大別して2009年頃のエビデンスをあげている。
心房細動はrate control、というのが(いまでも)定説だが、そのエビデンスとなった研究の経緯がそこそこわかった。
心室性不整脈はリドカイン一択なのだが、Naチャネル阻害は心機能低下時にはダメ、ということで、でもリドカインしか使ったことないしなあ…と思いながら、アミオダロンの話が多く書かれていた。
現代ではアミオダロン一択だと思うが、10年も前ならリドカインか、ニフェカラントだったのだろう。ニフェカラントはマジで使ったことない。
ワンコイン以下で買えたので、最新のエビデンスはどうでもいいけど病態生理くらいは知りたい、という場合にはよい。ただし不整脈は何度勉強してもよくわからない。