Grid Error Analysis

MikuHatsune2018-03-14

糖尿病の研究をしたいという知り合いから、Grid Error Analysis をしたいのだが、という相談を受けた。
ぶっちゃけ聞いたことがなかったが、要は糖尿病患者が自身で簡易血糖観測器を用いて測定した血糖と、本当の血糖の値が正しいかどうかを考えているだけ。

もともとは1987年に提唱されて、適当に改変された。
Diabetes Care 1987 Sep; 10(5): 622-628.
Diabetes Care 2000 Aug; 23(8): 1143-1148.
 
実際の血糖x が簡易測定器の結果y と等しければ、y=x の直線上に乗る。血糖が正常範囲内ならば治療介入は不要だし、高(低)血糖ならばそれに応じた治療介入を行う。
この範囲はA という分類に入る。しかし、測定は誤差を含むので、これが20% 以内であれば許容する。これがB の範囲になる。
糖尿病診療で問題となるのが、
・大丈夫な血糖なのに、間違った測定で不必要な治療介入されてしまう(C)
・異常血糖なのに、正常と間違われて治療介入されない(D)
さらに治療介入されたときに、
低血糖治療と高血糖治療を間違える(E)
という状況もある。これらについて別に分類をつけている。
単純に2次元空間に領域をつけるだけだが、ega というパッケージにすでに入っている。

library(ega)
plotClarkeGrid(glucose_data$ref, glucose_data$test)
plotParkesGrid(glucose_data$ref, glucose_data$test)