82F
20時頃トイレに行く時、普段はてすりで立てたが、その時は立てなかった。
22時頃、息遣いが荒いことに家人が気づいた。
その後、体が熱っぽいことに気づき、体温を測ると42度だった。
24時頃、救急要請。
救急
A:呼吸有り
B:RR 32 SpO2 93% (室内気)→97% (2L)
C:BP 82/42 HR 115
D:対光反射異常なし、瞳孔異常なし、JCS20
E:BT 39.1
酸素
ライン
心電図
血液ガス
fever work up:発熱原の検索:胸部Xp、尿検査、血液培養
既往歴
7年前 左視床出血、右片麻痺
1年前 尿路感染
認知症
高血圧:内服治療自己中断
咳・痰なし
食事でむせはない
排尿あり
認知症はひどめ
介護施設。月に一度帰宅。
飲酒なし、過去に喫煙
ADL
D:dressing 介助有り
E:eating とろみ食
A:ambulating 車椅子
T:toileting おむつ
H:hygiene 介助有り
S:shopping 不可
H:housekeeping 不可
A:accounting 不可
F:food presentation 不可
T:transport 車椅子
身体所見
146cm 40kg BMI 18
貧血有り
心尖部 Levine III/VIの駆出性収縮期雑音
右CVA痛?
動脈血ガス
pH 7.46
pCO2 31.8
pO2 65.5
HCO3 22.3
Na 134 K 3.5 Cl 106 BS 110 Hb 10.1 lac 1.4
呼吸性アルカローシス
採血 WBC 10000 Neu 80% CRP 4.52
尿
淡黄色
混濁(++)
尿蛋白(+)
尿潜血(+++)
亜硝酸塩+(細菌感染を示唆する)
尿グラム染色 WBC多数, GPC-chain, GNR-middle多数
腹部単純CT
腎周囲異常なし
水腎症なし
尿管閉塞なし
なんらかの尿路感染症による敗血症性ショック
入院後の話
GPC-chain:連鎖球菌、肺炎球菌、腸球菌
GNR-middle:大腸菌、クレブシエラ
smallは緑膿菌
市中尿路感染:大腸菌、クレブシエラ、プロテウス、腸球菌
セフェム:腸球菌に無効
カルバペネム:広域すぎる
ペニシリン系を選択 ABPC/SBT
経過
翌朝、BP 36.5 呼吸状態安定、BP 110
尿グラム染色も菌消滅。
尿培養がESBLだった(expanded spectrum beta lactamase)。
セフメタゾン、カルバペネム
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