小児外科・小児麻酔最新の知識

小児外科 (51巻2号) | 医書.jp
2019年なのでもはや最新でもなんでもない。
一般的な小児麻酔の知識について書いてある。
モルヒネは、鎮痛作用を1とすると便秘 0.02、嘔気嘔吐 0.1、行動抑制 2.6、カタトニー 3.4、呼吸抑制 10.4、死亡 357 らしい。

腹腔鏡の項でAIRSEALについて、高流量の気腹装置であり術中の低体温が起こる可能性がある、と書いてあるが、施設を移ってから前立腺や肺癌手術でやたら体温が下がるのはこういうことか、と分かった。
あとはTEF、低体重、EXITなど触れてあったが、そこまで分量は多くなかった。

3年間で111人のTEF麻酔の解析。多い。
2013年の新生児症例全国集計調査では、TEFは187例、うちC型が170例らしい。
自分は1例しかやったことがないが、むしろやったことがあるほうが稀っぽい。
An audit of anesthetic management and complications of tracheo-esophageal fistula and esophageal atresia repair

未熟児の酸素と未熟児網膜症を考えたとき、SpO2 70-90% の管理と88-98% での管理(たぶん保育器)では高SpO2 のほうが4倍未熟児網膜症の発生頻度のようだが、80-89% と91-95% の管理での比較では、死亡と失明の複合アウトカムにしているが死亡アウトカムが低SpO2 で悪く中間解析の時点で研究終了になっているので、術中も91-95% の管理がいいのでは、と本文では言っている。
Outcomes of Two Trials of Oxygen-Saturation Targets in Preterm Infants