読んだ。
LiSA 別冊 (30巻2号) | 医書.jpけっこう良かった。
シャント肢の手背や尺側にしばしばよい血管が残っているので特に緊急時は躊躇なく使用すればよい。ただし複雑な血流となっているため、薬物投与時の反応が遅延する場合がある。
単回ならシャント肢で血圧を測定することもあるが、マンシェットを巻いたままにしてはいけない。
シャント位置より抹消(手首など)で測定できる場合は、マンシェットはそのままで使用してよい。
ガイドラインではKを含まない1号液を選択するよう記載しているものもあるが、投与量が増えると低Na血症となるためやはり細胞外液の投与が望ましい。
生食とリンゲル液では、腎移植患者でのRCTでは最高K濃度は差がなく、生食のほうでpHが低くClが高いという高クロール性代謝性アシドーシスとなっていた。
乳酸化リンゲル液は4mEq/L のKを含むので大量に投与すればその値に近づく。
体重50kgの成人にRBC 8単位を負荷するとK 4→5 mmol/L に上昇すると推測される。
など、管理上これこれするな/しろ、と言われるが本当にそうなのか、ということへのちょっとした情報が載っていた。
ついでに読んだ。
術者がうますぎて人工心肺時間が短すぎるため離脱に困ることがほとんどないのだが、様々な事例が載っており参考になった。
LiSA (30巻10号) | 医書.jp