65M
右半身が動かしにくい
昼頃、取引先にて右半身の動かしにくくさを自覚、アクセルとブレーキの踏み間違えあり。
帰宅後、近くの車に衝突。家族が気づき、救急要請。
血管
脳出血
脳梗塞
慢性硬膜外血腫
前脊髄動脈梗塞
レビー小体
神経
腫瘍
てんかん
頚椎症
MS
ALS
PD
OPLL
GBS
筋
筋肉疲労
PM
その他
薬剤性
外傷
問診
今までにこんな症状はない。
右半身が全体的に動かしにくい。
ちょっとしゃべりにくい。
受け答えはしっかりしている。
しびれはない。
いままでは元気だった。外傷した記憶もない。
奥さん、息子と暮らしている。
既往歴:HT、DM、アルコール性感障害、左被殻脳出血(3年前)
既往歴:父HT
職業:社長
内服:降圧薬、グリニド薬、下剤
飲酒:焼酎2〜3合/日、喫煙:なし(30-40本、40年)
アレルギー:なし
BT 37.3度, PR 101 bpm, BP 178/90 mmHg
脳神経系異常(-)
MMT 上肢下肢 5/5
眼球運動異常(-)
トーヌス異常(-)
腱反射異常(-)
異常反射(-)
Barre 右上下(+)
表在感覚:右上下触覚↓、右上下振動覚↓、右上下温痛覚↓、右上下位置覚
Romberg test(+)
回内回外試験:右↓
指鼻指試験:右↓
gait: 危なげでやらなかった
血液検査
大球性貧血気味
肝胆道系酵素上昇
ECG:洞調律、ST変化(-)
頭部CT:左視床に出血像
頭部MRI:異常(-)
頭部MRA:異常(-)
高血圧性脳出血
穿通枝の破綻
リスクファクター:男性、アルコール、肝機能障害
治療
意識障害、脳ヘルニアあり:条件付きで手術
意識清明:降圧薬、脳保護剤、浸透圧調整
sBP < 180 mmHg, dBP < 130 mmHg
NIHSS(NIH stroke score)
運動失調
小脳障害(最多)
感覚性運動障害(親指探し試験)
前庭神経障害(めまい)
症例問題
歩行中突然めまい、吐き気を感じた。
臥床で改善したが、1時間後起き上がると再び症状が生じた。
答え
8歳M
3ヶ月前、歩行時にふらつきあり。
1ヶ月前からよろけて倒れるようになった。頭痛(+)、嘔気(+)、日中傾眠。注視方向性眼振。
小脳虫部があやしい…
答え
47歳M
突然頻回嘔吐。回転性めまい。声がかすれてしゃべりにくい。
左上肢が自由に使えず、歩行バランスがとれなかった。左耳が聞こえにくい。
左顔面全体の痛覚が鈍い。
筋力低下(-)
答え
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